『僕らが毎日やっている最強の読み方;新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』 著者:池上 彰、 佐藤 優
元NHKのキャスターでジャーナリストの池上彰氏と、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏の共著です。この本もまた電車内の広告を見て面白そうだったので買ってしまいました。
テレビでもお馴染みの池上氏ですが、なんであんなにいろいろなことを知っているのかと思っていましたが、この本を読んで謎が解けました。すごいですこの二人。毎日半端ない量の書物を読んでいます。
毎日読んでいる新聞は、定期購読や駅の売店で購入するものなどを合わせて池上氏が11紙、佐藤氏が10紙。これプラス地方紙、海外紙が数紙。
そして、ほぼ毎号目を通す雑誌が池上氏が29誌、佐藤氏が55誌。
さらにチェックしている国内・海外のサイトが数十サイト。
それとこのほかに書籍を月に数百冊読んでいます。
いったいどんだけ読むんだっていう感じですが、毎日これだけの量をこなせるということにも驚きです。
あと二人とも執筆活動も凄くて、池上氏が月に18回の締め切りがあり、佐藤氏に至っては月に90近い締め切りがあるそうです。
月に90っていったら一日3本出すってことですよね。信じられません。
おそらくこれだけの執筆(アウトプット)をするためには、毎日膨大な量の読書(インプット)が必要なのだと思います。
あと、印象に残ったのは、世の中のを「知る」には新聞、世の中を「理解する」には書籍、土台となる基礎知識は「教科書・学習参考書」で身につけるということです。
自分のなかではもう新聞の時代は終わったと勝手に決めつけて最近は全然読んでなかったのですが、この本を読んで考え方が変わりました。やはり新聞というのは裏が取れてない情報は載せないし、「編集」と「校閲」というチェックを行っているということもあり、日常の情報源としてはとても信頼できる情報源だということです。佐藤氏も外交官時代、必要な情報の6割を新聞から得ていたそうです。
あと意外に思ったのは、基礎知識となる部分で二人とも教科書を勧めている点です。特に歴史や英語といった分野は中学や高校の教科書が最適らしいです。知らなったのですが教科書は普通に本屋さんで売っていて誰でも購入できるそうです。自分も歴史には疎いので教科書を買ってもう一度勉強しなおそうかと思いました。
そのほか、ネットの利用の仕方や、書籍の読み方などが書かれているのですが、二人の凄さにただただ圧倒されます。一流の人間の裏側を垣間見た感じがしました。興味のある方はぜひ読んでみてください。
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