2017年1月4日

【本】量子力学で生命の謎を解く



量子力学で生命の謎を解く 量子生物学への招待
ジム・アル=カリーリ、ジョンジョー・マクファデン、水谷淳 訳

この年末年始にやっと読み終わったんですが、非常に難解な本でした。

実はこの本を買ったのが2015年の年末です。本屋に行ったらたまたまこの本が目について面白そうだったんで買ったんですが、いやぁー難しかったです。1ページ読むのに5分ぐらいかかったんじゃないかと思います。とにかく1回読んでスッて理解できなくて、何回も読み直してようやくなんとなく理解できるようになる感じで、ちょっとずつ読んでいったので読み終わるまで時間がかかってしまいました。

ただこの本、非常に興味深いことが書かれています。

たとえば、渡り鳥のヨーロッパコマドリは、秋になるとスウェーデンから南の地中海沿岸まで渡りをするのですが、コマドリがどの方角にどれだけ遠くへ飛べばいいかは地球の弱い磁場を感知して決めているらしいんです。

これだけ聞いただけでは、別に「ああ、そうなんだ」ぐらいにしか思わないと思うんですが、この地球の磁場、実は非常に弱いらしいんです。地上では30~70マイクロテスラ、冷蔵庫に貼る普通の磁石に比べたらその磁力は100分の1ほどしかないらしいんです。さらに細胞のなかの分子と地磁気との相互作用によってもたらされるエネルギーの量は、化学結合を切ったり作ったりするのに必要なエネルギーの10億分の1にも満たないらしいんです。ではいったいコマドリはどうやって磁場を感知しているのか?

実は、鳥が弱い磁場を感知するのに「量子もつれ」を利用しているらしいんです。

量子もつれ?

量子もつれが分からない方も多いと思うので簡単に説明すると、まず量子とは原子や電子といった粒子の世界のことで、「量子もつれ」とは二個の粒子が互いにどんなに離れていても、一方の粒子が瞬時にもう一方に影響を与えることを言います。

では、この量子もつれが具体的にどう働いているか・・・

すみません、私には説明できません。ムリです。(笑)
とても複雑なんで、詳細は本を買って読んでいただきたいと思います。

そして、量子力学が関係していると思われることはこれだけではありません。

体内での酵素作用、植物の光合成、呼吸、嗅覚、遺伝。

驚くべき事実が書かれています。

興味がある方はぜひ読んでみてください。





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