2016年12月11日

WELQ問題で思うこと

この前、ネットで健康関連のことを検索しててたまたま出てきた記事をクリックしたところ、「現在この記事は非公開になっています。お詫び申し上げます・・・」的なことが表示されててアレッ!?って思ったんですが、その翌日ぐらいにニュースで大きく報じられ、ああ、あれはWELQの記事だったんだなと納得しました。

「成長を追い求めすぎた」──DeNA守安社長、キュレーションメディア問題に謝罪 南場会長もコメント
DeNAの説明だと医療・健康に関する不正確な情報の内容を記載してたとして11月下旬、WELQ全記事を非公開にしたそうです。

問題は、専門家の監修のないまま記事を掲載していたのと、他サイトの記事をパクってたことなんですが、いや~ひどいですね。個人がやってるならまだしも、DeNAというべイスターズの親会社にもなっている大きな会社がこういうことしてるっていうのは信じられないというか、まったく企業体質自体を疑いたくなってきますね。

そもそもなんでこんなキュレーションサイトの運営に手を出したんですかね。たしかDeNAってゲーム作ってる会社ですよね。ゲームだけじゃやってけないんですかね?ていうかキュレーションサイトってそんなに儲かるんですかね?

たぶん儲かるんでしょうね。ここ3年ぐらいじゃないですか、こういうキュレーションサイトが増えてきたのって。おそらく、みんながスマホでネットにアクセスするようになって、それでグノシーとかスマートニュースとかLINEニュースで記事を読むようになったっていうのが大きいと思うんですよ。自分なんかも電車乗ってるときとかに暇つぶしに見てしまうんですが、スマホで見てると間違って広告をタップしてしまうことってよくあるんです。だから、PCで見るよりクリック率が高いんじゃないですかね。

ただ、こういうキュレーションサイトってどうなんですかね。なかには面白い記事もあるんですが、だいたいはタイトル倒れだったり、中身の薄いどうでもいいことが書いてあったり、それってほんと?って思えるようなことが書いてあったりします。なんで正直もう飽き飽きしてるというか、キュレーションサイト多すぎ!って思います。

それとあと他にも問題ありますよ。
こんなキュレーションサイトの記事がどうやって作られてるかってことですよ。

私は以前個人事業主で働いてて、仕事をクラウドワークスやランサーズ、@SOHOといった、いわゆるクラウドソーシングと言われるところから得てたりしてたんですが、そういうところにはライティングの仕事が結構あるんですよね。

自分はシステム開発が仕事なんでそういうライティングの仕事はしたことないんですが、だいたい1件あたり2000文字以上で3000~5000円という感じで出ています。中には1記事1000文字以上で200~300円という単価のところもあります。1記事200円ですよ。そんなの絶対割に合わないですよ。自分で取材して記事にするなんて絶対無理です。はっきり言って他のサイトから記事をパクってくるしかないですよ、こんな安かったら。

今回問題になったWELQもパクリ記事が結構あったみたいですし、その背景にはこういうクラウドソーシングの安い単価の問題も隠されてるんじゃないですかね。

大企業が安い労働力で利益を得ている。
まさにブラックですね。
今の日本経済の縮図がここに表れてるんじゃないでしょうか。





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