スタンフォード式 最高の睡眠
西野精治
最近よくテレビなどでも紹介されている話題の本です。
私も夜ぐっすり眠れない、寝つきが悪い、そもそも寝る時間が確保できないといった悩みがありまして、思わずこの本を買ってしまいました。
タイトルにも書いてありますが、アメリカのスタンフォード大学というのは睡眠の研究では世界最高なんだそうで、すでに1960年代から本格的な研究が行われてきたそうです。
この本を読んでまず驚いたのは、レム睡眠とノンレム睡眠は90分周期じゃないということです。
この睡眠の周期というのは人によってかなり個人差があるらしく、90~120分と幅があるらしいです。昔から90分の倍数で眠るといいみたいなことが言われてきましたが、どうやらそれほどこだわる必要はないらしいです。
ただ、入眠からの最初の90分はすごい大事だそうで、この90分の質が悪いと自律神経のバランスも整えられなく、またグロースホルモンの分泌もされず、翌日のパフォーマンスに大きく影響してきてしまうそうです。
では、最初の90分を質の高い睡眠にするにはどうすればいいか。
いろいろ方法があるというか、一日の生活の中で気を付けなければいけないポイントがいくつかあるのですが、そのなかで一つ言えるのは、寝る前に深部体温を下げるということです。
通常、覚醒時は体の深部体温が皮膚温度より2℃ほど高いらしいんですが、寝る際に皮膚温度を上げて熱放散すると深部体温が下がり、そうすると深部体温と皮膚体温の差が縮まり入眠しやすくなるそうです。
そして、この深部体温と皮膚体温の差を縮めやすくするのが「入浴」とのことです。
入浴することにより深部体温が一時的に高くなり、これが入浴後に熱放散で下がってきてスムーズに入眠できようになるそうです。
この寝る前に入浴するといいというのは昔から言われてきたことで、まったく目新しことではないんですが、科学的にどういう仕組みでそうなっているのかがこの本を読んでよく分かりました。
あと、自分の寝つきの悪い理由もはっきりしましたね。最近、入浴してないからです。お風呂に入ったとしてもシャワーで体を洗うだけで、ゆっくり湯船につかるということをしてないですからね。これではダメですね。
研究者の間では眠りが足りてない状態を「睡眠負債」と呼んでいるらしいのですが、この睡眠負債は確実に脳と体にダメージを与えて寿命を縮めていくそうです。
私も、これから睡眠時間と質に気を付けていきたいと思います。
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