2017年9月17日

【本】伝えることから始めよう


伝えることから始めよう
ジャパネットたかた創業者 高田明

ジャパネットたかたの元社長で現在はV・ファーレン長崎の社長をされている高田明さんが、自らの半生を振り返りつつ、ジャパネットたかたの社長を退任するまでの1年間に社員に伝えてきたエッセンスをまとめた本です。

高田さんは、コミュニケーションで最も大切なことは「伝えること」ではなく「伝わること」だと言います。

伝えたいことが相手に伝わっているか。自分の気持ちがちゃんと伝わっていなければいい関係は築けない。自分は伝えたつもりでも、相手にはまったく伝わっていなければダメなんだと。

テレビショッピングでも商品の魅力がお客様に「伝わる」ことを常に意識して取り組んできたそうです。

確かにジャパネットたかたのテレビショッピングで、当時、高田さんが商品を紹介しているのを見ていると、ついつい聞き入ってしまうというか引き込まれてしまったのをよく覚えています。なんていうかもの凄い分かりやすいんですよね、商品の説明が。それでその商品を思わず買ってしまいそうになるんです。

分かりやすいといえば、この本もすごい分かりやすいですね。

文章がものすごい分かりやすいです。難しい言葉はひとつも使われてなく、高田さんがテレビショッピングで商品を説明していたときとまったく同じ感じで書かれています。

あと、読んでて思ったのは、高田さんはすごい頭の柔らかい人ですね。
目の前の課題に対して柔軟な発想で様々なアイデアを思いつき解決してきたのが分ります。

しかし、高田さんは自分には人並み外れた才能があるとは思えないといいます。

私がやってきたことは、経験を積めばだれにだってできることです。もちろん、できない人は最後までできないですけど、それには理由があるんです。だれだって、本気になって仕事をして経験を積んで、そして、本を読んだり人に話を聞いたりして勉強して、それを積み重ねていけば、できるようになりますよ。できないのは、まだ本気度が足りないからじゃないでしょうか。

つまり、この本の中でも何度も出てくる「今を生きる」ということです。

今を一生懸命生きていれば、課題も見えてくるし、その課題に対して一生懸命取り組んでいれば、おのずと先が開けてくる。

うーん、確かにそうですね。

私もいま40を超えて、この年になってみるとまさにそうだなって分かるんですけど、若いうちはそんなことに全く気付かなくて迷走してましたね。

だから、こういう目の前のことに一生懸命に取り組めるというのも一種の才能だと思います。あと、そのアイデアを実践できるパワーを持っているということも重要だなと思いました。残念ながら自分にはそのパワーはないです。

ジャパネットたかたの社長を退任された今、ギネスの長寿記録にチャレンジされているそうです。現在の男性の世界最高齢記録が116歳らしくて、それを目指しているらしいんですが、高田さんなら達成するんじゃないかと思えてきます。自分も長生きしてその記録を見届けたいと思います。





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